機械系CADのカスタム化紹介

始めてみました。

A3-3:エラー表示

 Fusion360のアドイン用サンプルプログラムでのエラー表示の説明です。
 1、サンプルプログラムの準備
 2、エラー表示方法(サンプルプログラムの仕様)
  2-1、「テキストコマンド」の表示
  2-2、動作の確認
 3、エラー表示方法(messageBoxを利用)

 

1、サンプルプログラムの準備

  「A3-1」の2で作成したサンプルプログラムを利用します。

 

2、エラー表示方法(アドインのサンプルプログラム仕様)

 スクリプトのサンプルプログラムと異なり、Fusion360の「テキストコマンド」機能でエラーを表示させます。

 2-1、「テキストコマンド」の表示

Fusion360窓の左上にある「ファイル」プルダウンメニュー→「表示」→「テキストコマンドを表示」でFusion360窓の下側に表示されます。
Windowsは「ALT + CTRL + C」、Macは「Option + CMD + C」の同時キー押しで表示、非表示が切り替えられます。

  

Fusion360窓の下に「テキストコマンド」枠が表示されます。

  

③「テキストコマンド」枠の左上にある「-」をクリックすると枠が小さくなります。その後、「+」をクリックすると元の大きさに戻ります。

  

2-2、動作の確認

 故意にエラーを発生させて動作を確認します。

①「NewAddIn1」をVisual Studio Codeで開きます。

②「NewAddIn1.py」の9行目を存在しないコマンド名に変更します。

 

 変更前:commands.start()
    ⇓
変更後:commands.start1()

③ 変更内容を「保存」します。

④「NewAddIn1」を実行します。

⑤ 以下のようなエラーが表示されたら正常動作です。

 

⑥「NewAddIn1」を停止させて、②で実施した変更を正しいコマンドに直して「保存」します。

 

3、エラー表示方法(messageBoxを利用)

 プログラムを修正して、スクリプトのサンプルプログラムと同じくmessageBoxでエラーを表示させます。

①「NewAddIn1」をVisual Studio Codeで開きます。

② 「NewAddIn1.py」9行目を存在しないコマンド名に変更します。

 

 変更前:commands.start()
    ⇓
変更後:commands.start1()

③ 続けて、スクリプトのサンプルプログラム「NewScript1」を参照して、以下のコマンド文を追加します。インデント(字下げ)処理を正しく行ってください。

 4行目:import adsk.core, traceback
10行目:app = adsk.core.Application.get()
11行目:ui = app.userInterface
15行目:元のコマンド文の前に「#」を追加して参照文に変更
16行目:if ui:
17行目:ui.messageBox('Failed:\n{}'.format(traceback.format_exc()))

④ 変更内容を「保存」します。

⑤「NewAddIn1」を実行します。

⑥ 以下のようなエラーが表示されたら正常動作です。「テキストコマンド」枠には何も表示されません。

 

⑦「NewAddIN1」を停止させて、②、③で実施した変更を正しいコマンドに直して「保存」します。



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