A3-5:コマンドの表示場所変更②
「A3-4」で作った「messageBox」コマンドの表示場所を変更します。
2、UIレイアウトのリスト作成
2-1、スクリプトの入手
2-2、リスト作成
2-3、「MessageBox」の設定値を確認
2-4、コマンドIDの捜索
2、UIレイアウトのリスト作成
表示場所を指示するためにUIレイアウトのリストを作成します。
リストの作成には米国のユーザフォーラムで紹介されたスクリプトを使用します。スクリプトの入手、実行は自己責任でお願いします。
2-1、スクリプトの入手
①Fusion360の右上のヘルプメニューの「コミュニティ」から「フォーラム」を選択すると、ウェブブラウザが起動して「日本語 Community」が表示されます。
②上側の「Knowledge Network」の右にある「Community」プルダウンメニューから「Forums」を選択します。
③「Welcome to the Autodesk Forums」が表示されたら、以下の文字で検索を行います。
Feedback on my take on "Write userinterface to file"
④検索リストに表示された以下の投稿に移動します。
⑤記事の中にあるリンク先に移動します。
⑥右上の「Code」プルダウンメニューから「Download ZIP」を選択して必要なファイルをダウンロードします。
⑦ダウンロードしたZIPファイルを解凍します。
⇓
⑧解凍したフォルダの名前を「WriteFusionUI」に変更し、「基本設定」の「スクリプトおよびアドインの既定パス」で指定したフォルダーの下にある「Scripts」フォルダーにコピーします。
2-2、リスト作成
①「MessageBox」の情報を得るために、Fusion360の「スクリプトとアドイン」窓を開き、「アドイン」タブから「NewAddin1」を実行します。
② リストを作成するために、「スクリプト」タブから「WriteFusionUI」を実行します。
③「UI Report Type」が表示されるので「いいえ」(minimal report作成を選択します)をクリックします。
④レポートの保管先、ファイル名を指定して「保存」をクリックします。
⑤成功のメッセージが表示されたら「OK」をクリックします。
2-3、「MessageBox」の設定値を確認
①エクスプローラで2-2の④で保存したフォルダに移動し、テキストエディタでファイルを開きます。
②テキストエディタの検索機能で「MessageBox」の情報を探します。
class ACME_NewAddIn1_MessageBox:
class名はコマンドIDから自動作成
ID = "ACME_NewAddIn1_MessageBox"
messageBoxフォルダのentry.pyで設定するコマンドID
命名規則:COMPANY_NAME_ADDIN_NAME_コマンド名
COMPANY_NAME:NewAddIn1フォルダにあるconfig.pyで設定
ADDIN_NAME:アドインのフォルダ名(NewAddIn1)を利用
コマンド名:messageBoxフォルダのentry.pyで設定
Index = 4 4行目
isPromoted = True
パネルへのコマンド表示有無。messageBoxフォルダのentry.pyで設定
isPromotedByDefault = False
UIリセット時に使用する設定らしいが詳細不明。
2-4、コマンドIDの捜索
UIレイアウトのリストからコマンドIDを見つける手順のサンプルです。
① UIレイアウトのリストをテキストエディタで開きます。
②「class WorkSpaces」を検索して移動します。
③ 作業スペースのリストから名称を予測し、検索して移動します。
「デザイン」の場合は「class FusionSolidEnvironment」
④ タブのリストから名称を予測し、検索して移動します。
⑤ ツールバーパネルのリストから名称を予測し、検索して移動します。
⑥ コマンドIDのリストとFusion360のドロップダウンを比較して、パネルIDとコマンドIDの値を得ます。
⑦「MessageBox」等の「PANEL_ID」、「COMMAND_BESIDE_ID」を上記のIDに変更して、正しいか確認します。
この項目は終了です。