機械系CADのカスタム化紹介

始めてみました。

A1-2:カスタムプログラムの利用

カスタムプログラムの利用に関する説明です。

 1、プログラムの種類

 2、プログラムの保管場所

 3、プログラムの実行方法

 4、プログラムの登録解除

 

1、プログラムの種類

 大きく分けて2種類あります。使用するコマンドは同じですが、UIとの連結等で記述する内容が違います。
 最初にスクリプト仕様でコマンドを作成し、デバッグ、効果の確認後にアドイン仕様に変更すると良いと思います。

種類 動作の特徴
スクリプト そのつど「スクリプトとアドイン」窓(3-1参照)から実行するプログラム。
アドイン 常駐させて、ツールバーの任意な場所に貼り付けたアイコン等から実行するプログラム。
Fusion起動時に自動的に常駐させるか、起動後の操作で常駐させるか選べます。

 

2、プログラムの保管場所

 2-1、「スクリプトおよびアドインの既定パス」

 「基本設定」で登録している場所(「スクリプトおよびアドインの既定パス」)にプログラムを置くと、自動的に「スクリプトとアドイン」窓のリストにプログラム名が加わります。
 初期設定では保管場所がWinodwsの個人用AppDataフォルダ(隠しフォルダ)の下にあります。他のPCとネットワーク共有を行う等で別の場所に変更したい場合は「2-2」の項目を参照してください。

種類 パス(Windowsの場合)
初期設定 C:/Users/*/AppData/Roaming/Autodesk/Autodesk Fusion 360/API
 * はログインしているユーザ名
スクリプト 初期設定のパス/Scripts
アドイン 初期設定のパス/AddIns

 

 2-2、「スクリプトおよびアドインの既定パス」の変更

・設定の変更手順

エクスプローラを操作して、作業のし易い場所にプログラムを保管するフォルダーを作成します。./Scripts、./AddInsのフォルダは、「スクリプトとアドイン」窓にある「作成」ボタンをクリックすると自動的に作成されます

Fusion360右上のアイコンをクリックして、メニューから「基本設定」を選択します。

  

③ 「基本設定」窓の左枠にある「一般」>「API」を選択し、「スクリプトおよびプログラミングの基本設定」を表示させます。

④ 「スクリプトの既定の言語」、「アドインの既定の言語」を「Python」に変更します。

               ⇓

 

⑤ 「スクリプトおよびアドインの既定パス」の内容を①で作ったフォルダのパスに変更します。

⑥ 「基本設定」窓の右下にある「OK」をクリックします。

 

3、プログラムの実行方法

 3―1、「スクリプトとアドイン」窓を開く

Fusion360の左上にある作業スペースを「デザイン」にします。

ツールバーの「ユーティリティ」タブを選択します。

③ 「スクリプトとアドイン」のアイコンをクリックします。

 3-2プログラムの実行

① 実行するプログラムのタブ(スクリプト/アドイン)を開きます。

② リストからプログラムを選択し、「▶実行」をクリックします。

 

 3-3、プログラムの終了

種類 終了手順
スクリプト プログラムを手順通り終了させるか、「スクリプトとアドイン」窓を開きます。
アドイン プログラムを手順通り終了させるか、「スクリプトとアドイン」窓を開き、リストからプログラムを選択してから「停止」ボタンをクリックします。(実行中のマーク:

   

 

4、プログラムの登録解除

 「スクリプトとアドイン」窓からプログラムの登録解除もしくは削除することはできません。

スクリプト ①プログラムの入っているフォルダ名を変更して登録を解除します。
Fusion360を再起動して登録の解除が確認できたら、不要になったフォルダを削除します。
アドイン ①プログラムの入っているフォルダ名を変更して登録を解除します。
ツールバーに貼り付けたアイコン等の設定を変更します。
Fusion360を再起動して登録の解除が確認できたら、不要になったフォルダを削除します。

 

この項目は終了です。